本日はJALについての問い合わせが多いので、ここで書きたいと思います。
19日に再上場を果たした日本航空(JAL)ですが、本日大量の見切り売りが出て8.74%もの下落をしました。
19日に高値の3,905円で高値掴みをさせられてしまった方からするとわずか5営業日で15%の下落です。
いろんな情報操作に翻弄された方、ご愁傷様でございます。
スナイパートレードのトレーダーたちは、JALなんか見向きもしてませんでした。
直近高値を付けて下がることは予見していましたし、個人的には空売りを仕掛けたかったのですが、
残念ながら貸借銘柄出ないので空売りが出来ない残念な銘柄でした。
今日は、なぜJALは買うべきでなかったのかについてお話ししようと思います。
まず、大きな要因として上がる要因よりも下げる要因の方が多かったからです。
国策?どこぞのブログにもそんなことが書いてありました。
はてどんな国策でしょう?(笑)
私には全く分かりません。
徹底的な人件費や販管費の削減、不採算路線の見直しで急回復したことは確かに評価に値します。
それによりわずか2年8カ月で再上場を果たすことが出来ました。
しかし、これが国策の一つと言うのであればどこの企業もやっていることです。
反対に、LCCが乱立している中、割高路線で戦うJALがいかに明確な経営再建策を打ち出し
魅力的な投資対象先としていかにアピールするのか?
それが今後の大きな課題となるでしょう。
IPOを申し込んだ方は情報に左右されながらも
きちんと自分の腹に落として申込みされたんですよね?
それで、自分の想定していた値動きにならずに下げてしまった。
自分なりに根拠があって買ってその逆の動きになってしまったのであればそれは仕方のないことです。
「ただ単にみんながJALの再上場に盛り上がってるから買った?」
「エセ投資顧問が推奨してるから買った?」あなたバカですか?と言いたいですね、ホントに。
前期は確かに1800億円の利益を叩き出しており、今期の会社計画も増益見通しです。
ただ、日中領土問題による予約のキャンセルが出てきており、下方修正が出てもおかしくはないでしょう。
また、上記の問題がなかったとしてもLCCとの競争激化は避けられず、成長性からしても
魅力的な投資対象先としてはとても思えません。
これすら知らない人が情報に左右されてIPOを申し込む。。。
失笑されても仕方ありませんよ。
もっと勉強して下さい。
むしろ、この不景気の中、両手を上げてJALの再上場を喜び、投資または利用する人間がいるのか
甚だ疑問です。
現に私も別にサービスはどうでもいいので格安航空会社を使いますね。
JALを買うくらいならば、本日マザーズに上場したAPカンパニー【3175】にIPOを申し込んでいた方が
ずっと賢いですよ。
経常利益を見ても毎年倍々で成長していますし、今期も間違いなく増益でしょう。
当然ながらいずれ過渡期は訪れますがそれまでは積極的な買いがみられると思いますよ。
それを見越したかのように、こちらは公開価格(2350円)に対して、40.6%上回る
3305円の初値を付けましたからね。
勉強したくなければIPOや上場初値買いなんかに手を出してはいけません。
それは単なるギャンブルになってしまいますよ。
では、JALはいつが買いのタイミングなのか?
それは、今回の下落が落ち着けば、JALは大型株にあたるため日経平均と連動しやすい動きになる
でしょう。
その時が買いのタイミングです。
とりあえず今はある程度の個人の売り物を吐き出さないと新たな買いが入りにくいと思いますので
それまでは静観で問題ないでしょう。
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